株式会社国料建設 鹿児島県いちき串木野市の建設会社・不動産会社 tel:0996329117

パンデミックによる社会情勢の変化について思うこと

おはようございます。

本日は少し真面目に、現在のコロナウィルス蔓延に伴う社会情勢について私なりに思う事をつらつらと勝手に書いてみたいと思います。長文になりますがご容赦ください。

現在、世界中で蔓延しているコロナウィルスは日本中に多大な影響を及ぼしています。

4月26日現在で日本の感染者数は13,182名、首都である東京は3,908名、大阪府は1,491名、私が暮らす鹿児島は10名。尚、国内での死亡者数は348名。

如何に首都東京で大きく感染者が拡大しているのかが見て取れます。ちなみに鹿児島でコロナによる死者数0、また感染経緯不明の方がいないのはまだマシな方です。

東京では感染経緯不明の方が半数以上。如何に自分の行動に責任を持つという事ができていない方が多いのかが分かります。

この日本中で感染拡大されている中、都市部の機能、経済はどうでしょうか?

どれだけ政府や都知事が、不要不急の外出は控えてください、企業でテレワークをしてください、休んでもらった人に給料保証をしてください、解雇・内定取り消しをしないでくださいと要請しても、なかなか要請に答えられません。

いくら都市部に本社を置く大企業が、内部留保(貯金)があるといえ、それらを社員に補填しない現状があり、政府もそれらに対する補償対応が遅く、また十分ではありません。

今後、こういった事象は数多く発生するでしょう。要はこういった際に政府も大企業も社員1人ひとりを手厚く保護できないのではないでしょうか。

こういった現状を踏まえても都市部での生活や、大手企業で働くことが魅力的でしょうか。

現在は、政府が1人当たり10万円の現金給付をすると発表しておりますが、都市部で利用する10万円と地方の10万円の価値は違います。残念ながら。

東京だから給付額20万にしよう、地方は給付額5万でいいんじゃないか…なんてことは議論されるはずがありません。政府が主導する地方創生の意義に反しているからです。

しかしながら都市部と地方の格差は大きく残っています。

例を挙げると、東京での年収750万と、地方の年収400万は同じ生活水準であると試算されています。

東京では土地価格、家賃や交通費などの生活費が圧倒的に地方とは異なります。

ちなみに参考ですが、わが町いちき串木野市の人口は27000人程度。東京で同じような人口の市町村は瑞穂町で33000人。瑞穂町の土地価格は100㎡で平均1160万=坪39万。いちき串木野市は平均は坪9万程度です。これだけの差があります。

私からすると東京などの都市部の魅力は、地方にはないモノや店舗、情報が充実し人に溢れ、出会いがあり、多くの魅力があることでしょう。しかし、単に都市部での生活に憧れだけで行かれる方もいるのではないでしょうか。もちろん学業に取組み、真剣にチャレンジして自分の力を試してみたいと思われる方も多いとは思います。

しかしながら現在の情勢を受けて、都市部では地方に移住したいという方が増えているようです。東京では1歩外に出ればコロナ感染状態。地方では人の気持ちや環境に余裕があるので、まだそこまで至っていません。

現在、求職される方々が就職する上で大事な指標の1つとなっているのが休日数。それは仕事だけではなくゆとりが欲しい、自分の時間が欲しいというものです。

という事は給与だけが重要ではないということであり、心のゆとりも重要な要素ということ。

そうであれば今後は、人が多く、ストレスが溜まるせかせかした都市部での生活ではなく、多くの自然環境に囲まれ、自給自足も可能なゆったりとした生活ができる地方に目が向けられてくると私は思います。

大企業に入社できたから安心できるものでもありません。

大企業のリストラは何千、何万といった規模で温情なしに実行されます。それは企業の再建に伴うものであれば、企業の若返りに伴うものであったりします。

その一因が、一般社員からは社長や上層部の顔が見えないからではと感じます。そこに社員一人一人に向けた”愛”があるのでしょうか。

皆さん、リストラされない自信はありますか?大企業では一握りの優秀な能力を持った人だけが生き残るのです。

常にリスクと向き合い、結果を残し、人よりも何倍も努力し、サービス残業で人事評価を維持し、家庭やプライベートよりも仕事重視。そして配属においてもに自分の意志はなかなか通用せず、自由なチャレンジができない。

大企業は給料も高めで休みが多いようですが、平日はその分人一倍結果を求められ、ものすごく過酷だと思います。

地方の中小・零細企業で自殺、ハラスメント、精神的な病などなかなか聞きませんよね。大企業という大所帯の中では様々な人間関係が出てくることでしょう。

一方、地方企業ではどんどん休日も増えています。人手不足により給与水準だって地方に見合わないくらい上がってきています。

地方で働くなら今なのではないでしょうか。何より現在はネット社会。今や都市部でなくても企業活動はできるので、会社の固定費が少なくて済む地方に本社を移す企業も今後ますます増えてくると思います。

今後、大手企業はAIやICTの進化及び導入により、人の雇用を最小限にとどめようという流れがあります。都市において新卒、中途に係わらず就職難民で溢れることは予見できます。

一例を挙げれば、日本を代表する大手企業トヨタ自動車の社長も、現在CMで「大切なのは人間力」と言われていますが、一方で「企業へのインセンティブが出てこないと終身雇用を守っていくことは難しい」とも話されています。

要は、現状では雇い続けていくことはできないと言われているのです。雇用を抑え、機械化を進めている中での「人間力を大切にしたい」とはなんでしょうか?

なぜ”人”を大切にしたいではなく、”人間力”なのでしょうか?

過去には期間労働者の2割をカットした経緯のある会社ですが、厳しい競争に勝てるような真に優秀な人間しか必要ないということなのでしょうか?

これはほんの一例ですが、どれだけ見栄えよく見えても大手企業はそういった側面があろうかと思います。

では地方県民の意識はどうでしょうか。

私は圧倒的に地方の方が行政に声が届きやすいと思います。片や東京にどれだけ「この街をもっとよくするんだ!」と考えている方がいるのでしょうか?行動されている方がいるのでしょうか?

もしそういう人が多ければ、いくら人口密集度が違うとはいえ東京でこれだけ感染拡大する事もなかったと思います。

しかしながら地方ではそういった考えを持ち、実行力のある方が多いと感じます。それは今後、必ず形になって結果に出るでしょう。

また、本日のニュースでもコロナの影響で職にあぶれ、他人を殺害するという事件がありました。

建設業も含め、多くの地方企業は人材不足ですよ?それはどれだけ自分が追い込まれても、結局自分で職を選別しているだけではないでしょうか。

私なら家族や大切な人を守り、生活を維持するためには職を選びません。

今後はどれだけ時代が進んでいこうとも、結局は人が必要な建設業界がクローズアップされる時期が来ると思います。昔のように力仕事オンリーではないです。所得についても他業種より高水準です。

たしかに建設業はブラックだと言われがちです。でも本当はそんなことありません。

事件などのニュースを見ても「建設作業員の〇〇容疑者」とか…。イメージ悪すぎです。それってメディアにイメージを作られているとしか思えません。

「証券会社勤務の〇〇容疑者」とか「IT企業勤務の〇〇容疑者」とか聞いたことありません、それならただ「会社員の〇〇容疑者」としか言われませんよね。

なんでこうなってしまったのでしょうか?私はそれが残念でなりません。

そういう事もあり私の会社は、建設業のイメージを変えたい!社員が胸を張って働ける環境を整えたい!と思い、企業改革に全力を注いでいます。

ちなみにこれから梅雨が来ますが、建設会社がコロナの影響で営業自粛や廃業となれば災害復旧などできません。では大手建設会社だけ生き残れば…と思われがちですが、大手建設会社は施工ができる人材がいません。

結局は中小・零細会社の施工力なのです。

よくそういった災害時の際には自衛隊だけがクローズアップされていますが、自衛隊は人の命を助けるのが使命。私たち建設会社は不眠不休で災害復旧を迅速に行い、皆さんの不安や不便を解消し、普通の生活を取り戻すのが使命です。どちらも欠けてはなりません。どうせ税金で費用は出ているのでは?と言われそうですが、それは自衛隊でも何でも一緒ではないでしょうか。

きっと東北など大雪が降る地域では建設会社に対する県民の意識は違うのでしょう。建設会社が除雪をしないと誰も道路を通行できないわけですから…。

といった形で、私が思う事を勝手に書きましたが、結論として何が一番言いたいのかと言えば

地方で暮らすいう事を改めて検討して頂きたいという事です。

もちろん人それぞれ考え方によって価値観が違います。都市部で暮らしたい人を否定するつもりも全くありません。ただ表面だけでなく、日々メディアから流れるキラキラした都市部の情報だけではなく、本当の現状を知ってほしいのです。

少しでも就職先、定住先を迷われている方がいれば、こういった声が参考になればと思います。